Ganzin Victor ガンジン・ヴィクター (人名)

winelabo 人の名前

Ganzin Victor(1838年〜1922年)とは、19世紀後期にフランス南部のPradetという町で活
動していたブドウの育種家の名前です。


本職である弁護士の傍ら、1877年ごろからブドウの品種交雑の研究を始めましたとされて
います。フィロキセラ耐性のあるハイブリット品種を初めて開発した人物ともいわれていま
す。Aramon Noir x Rupestris Ganzin(アメリカ原産のブドウの木でVitis rupestris種の野生
品種)という組み合わせで、多くの品種を開発しました。
フランス国内ではこの研究・開発がフランスのブドウ園の再建の第一歩であったともいわれ
ています。


このGanzin Victorは数多くの品種を開発しました。VIVCを調べてみるとGanzin239という
品種まで登録されていました。採用されなかった品種が多くあったとしても、かなりの数を
開発していたとされています。


中でも1879年に生み出された『Ganzin1』という品種が特に有名です。


この品種は強い樹勢と高い収量が期待できる台木でしたが、十分なフィロキセラ耐性を持っ
ておらず、フランスでは1903年に使用が止められることとなりました。

しかし、1960年代にアメリカのカリフォルニアで突如としてGanzin1ブームが巻き起こりま
した。これは当時のカリフォルニア大学Davis校によりGanzin1が推奨され、そのメリット
に多くのワインメーカーの関心が集まり出したためとされています。

フランスの著名なブドウ栽培学者などの警告にもかかわらず、カリファルニア全土で、Ganzin1(アメリカでは主にARG1)の作付け面積や接木されたブドウが増え続けました。
そして1983年にアメリカ カリフォルニア州はフィロキセラ『バイオタイプ B』により大き
な被害受けることになりました。この被害は数年間で約15,000haもの畑を植え替えなくて
はならない大災害だったそうです。


多くの品種を開発したGAnzin Victorですが、現在も使用されている品種はあまり多くはな
いようです。開発したブドウの中で現代のブドウに繋がっているものとして、Aramon x
Rupestris Ganzinシリーズの4番目 Ganzin4とAlicante Bouschetの掛け合わせによりAlicante
Ganzinという品種が生まれています。

種を初めて開発した人物ともいわれていま
す。Aramon Noir x Rupestris Ganzin(アメリカ原産のブドウの木でVitis rupestris種の野生
品種)という組み合わせで、多くの品種を開発しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました