果実の色 | 黒(台木用品種) |
種 | Vitis vinifera |
原産地 | フランス |
有名産地 | 特になし |
VIVC登録番号 | 17851 |
●概要
Ganzin4とは、フランスで開発された黒ブドウ品種です。
当初はフィロキセラ対策のための台木品種として開発されました。
片親にアメリカ系品種をもつハイブリット(交雑)品種です。
●原産地
Ganzin4の原産地は、開発地であるフランス南部のPradetという町です。
●名前の由来
Ganzin4の名前の由来は、開発者であるGanzin Victor氏の名前に由来しています。
彼は開発したブドウ品種に順に番号を振っており、間は飛ぶがVIVCにはGanzin239まで登録されている。
●歴史
Ganzin4の開発についての歴史は、フランスのフィロキセラ害との戦いの一つの歴史とも言えます。弁護士でブドウの育種家でもあったGanzin Victor氏はフィロキセラに抵抗力があり、ブドウ栽培に有用な特徴をもつ台木を開発するために、1977年ごろからアメリカ品種とVitis viniferaの交雑品種の研究・開発を始めました。
多くの失敗を経て、Ganzin1と呼ばれる品種を開発しましたが、この品種はフィロキセラへの耐性があまり強くありませんでした。
その後も有用な品種の開発を続け、1879年に開発されたものがGanzin4です。
●ブドウの特徴・栽培特性
Ganzin4の特徴に関しての資料は見つかりませんでした。
しかし一番大きな特徴としては、VIVCに登録はあるもののUtilization(利用方法)への言及がないことです。
このUtilizationの項目にはTable grape(食用)・Wine grape(醸造用)・Rootstock(台木)など、登録されたブドウの一般的な使用用途が記載されています。この項目に記載がないことからこの品種がほとんど流通や栽培をされていないのではないかと推測しています。
●関連する品種やDNA鑑定について
Ganzin4は、育種家によって開発されたハイブリット品種のため両親ともにはっきりしています。
この品種の両親はAramon Noir × Rupestris Ganzinです。
Vitis viniferaであるAramono Noirとアメリカの野生品種であるRupestris Ganzinの交雑により開発されました。
同じ掛け合わせでGanzin1・2・4・9・60が開発されています。
●主な産地
Ganzin4は殆ど一般に出回っていないため主な産地とされるような地域は特にありません。
●ワインスタイル
Ganzin4がワインの生産に使われた記録は見つかりませんでした。
●シノニム
Ganzin4のシノニムは殆どありません。
現在VIVCには1つ他にもいくつかの表記揺れ程度のものが存在します。
ARAMON RUPESTRIS GANZIN 4、ARG4
●相性の良い料理や食材
Ganzin4がワインの生産に使われた記録は見つかりませんでした。
●代表的なワイン
Ganzin4がワインの生産に使われた記録は見つかりませんでした。
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