果皮の色 | 黒 |
種 | Vitis vinifera |
原産地 | ドイツ |
有名産地 | ドイツ |
シノニム | 特になし |
VIVC登録番号 | 17123 |
<概要>
Acolonアコロンとは、ドイツで開発された黒ブドウ
<原産地>
1971年にドイツのWeinsbergにある国立ブドウ研究所(Staatliche Lehr- und Versuchsanstalt für Wein- und Obstbau)で Blaufränkisch × Dornfelderの品種交配により開発された。
ブドウ品種としての正式認定は2002年。
<名前の由来>
Acolonというのは新しく開発された品種名(Invented name)で、品種名の由来は不明です。
ロシアではAkolonと表記されます。
<歴史>
1971年にドイツのWeinsbergにある国立ブドウ研究所(Staatliche Lehr- und Versuchsanstalt für Wein- und Obstbau)で開発された。
ドイツでの正式な品種登録は2002年。
冷涼産地でも完熟する黒ブドウとして、寒冷のワイン産地でも期待され植栽され始めている。
主な植栽地はドイツだが、スイス、イギリス、ベルギーなどでも植栽が始まっている。チェコ共和国での植栽はまだほとんど見られないが、品種登録手続きは2012年に完了した。
<ブドウの特徴・栽培特性>
早熟品種ですが、萌芽はやや遅く早期か中期、開花も遅めで中期から後期、果実の成熟は早く早期から中期には成熟します。
寒さに強く早熟なのでポーランドなどでも9月末には収穫されています。
霜への耐性にも優れています。これは両親である2品種(Blaufränkisch、Dornfelder)以上の高耐性で、−23℃まで耐えることができると言われています。
Acolonは萌芽や開花が少し遅いため、春の遅霜の被害にも遭いにくく、露や春の夕立を浴びることもあまりありません。
樹勢は強く、収量も平均より多い。
年による収量のばらつきもなく一定量を収穫する事ができます。
1977年から2006年までの平均収量は13.2t/haでした。
耐病性にも優れており、うどん粉病やベト病など多くの真菌病に対して中程度以上の耐性を持っています。また、中程度の緩めの房をつくるため風通しが良く灰色かび病にも強い抵抗力があります。これは冷涼な気候で完熟するためには非常に有利な特性と言えます。
<関連する品種やDNA鑑定について>
Blaufränkisch(Lemberger) × Dornfelderの品種交配。
<主な産地>
2002年に正式な品種登録がされてからドイツでの植栽が急速に伸びている。
2001年には約80haであったものが、2016年にはおよそ6倍の約470haにまで成長している。
ドイツ国内での植栽はWeinsberg(約217ha)とPfalz(約116ha)の南部にある二つの地域に多く見られる。
他国ではスイスで約3ha、イギリスやベルギー(AOC Côtes de Sambre et Meuse)でも少しずつ植栽されている。
Acolonの植栽に選ばれる場所の多くでは、Pinot Noirの代替品やブレンド品種として育てられている。
早熟、優れた色合い、低い酸度、耐病性などを併せ持ったAcolonは、冷涼な地域で栽培可能な黒ブドウ品種としての可能性に期待をされている。
日本では、北海道余市のOcciGbi Wineryがフラッグシップとして生産している。植栽は2021年現在で約1300本。
<ワインスタイル>
チェリーやベリーなど果実の香りやスパイスの香りが主体。
ドルンフェルダー由来のブラムの香りも感じられる。
甘口から辛口まで造られる。
ワインの色合いは、非常に濃い色合いになることが多い、深みのある紫が買ったルビー色。
味わいの特徴は、穏やかな酸とBlaufränkisch(Lemberger)に似たマイルドなタンニン。
果実味を出したスタイルも多いが上級のキュヴェではオークダルによる熟成を行うものもある。
ブレンドの際は、他の品種の未成熟な香りをカバーするために使用される。
<シノニム>
新規開発品種のため、流通経路や来歴もはっきりしているためシノニムは特に存在しません。
表記揺れとして、ロシアではAkolon
開発時の番号はWe-71-816-102です。
<相性の良い料理や食材>
うさぎの肉
鴨の胸肉
軽めの内臓料理
ウサギや鴨、小さな野鳥などのジビエは焼いても似てもよく合う。果実や内臓、チョコレートのソースを合わせると更に相性が良い。
軽くスパイスを効かせた肉料理、パテやソーセージ
猪の煮込みや豚の角煮なども
全粒粉を使ったパンに粒入りのマスタードを使用したホットドッグ
<代表的なワイン>
確認中
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