Teinturier タンテュリエ とは

winelabo 黒ブドウ

黒ブドウ品種の中1つのグループの総称で、果皮・果肉ともにアントシアニンにより着色された黒ブドウのこと。

黒い果皮と赤い果肉が特徴でVitis vinifera(ワイン用ブドウ)もしくはその交雑品種に存在します。

名前の由来はフランス語の『染め物屋・染料』という言葉です。

日本のヤマブドウもこの要素を持っていると考えられます。

起源となる品種はTeinturier もしくはTeinturier du Cher と呼ばれるブドウでフランスが原産とされています。DNA鑑定の結果この品種はSavagnin Blancと未知の野生品種との自然交配といわれています。

現在は多くの品種が存在するTeinturierのブドウですが、1820年代前半にラングドックのワイン生産者であるLouis Bouschetにより開発が始められました。

初期に交配された品種が土着の高収量のブドウであるAramonであることから、おそらく高収量でもしっかりとした色合いをもつブドウを作るための研究であったのではないかと思われます。また、このAramonという品種は現在ではその子孫にあたるTeinturier系のブドウAlicante Bouschetとブレンドされワインとして多く出荷されています。

突然変異によって生じることもあるため、GameyやGurenacheの中にもTeinturier化した赤色の果肉のものがみられます。

また『赤ブドウ葉乾燥エキス』として薬の成分として使用されています。薬効と​​しては​​​​、軽度の静脈還流障害による足のむくみを改善する効果があるとされています。全身のむくみなどには効果はないとされています。

主なTeinturierのブドウ

Teinturier du Cher  
Alicante Bouschet
Alicante Ganzin
Chambourcin
Dunkelfelder
Gamay de Bouze
Gamay de Chaudenay  
GamayFréaux 
Grand Noir de la Calmette
Morrastel Bouschet
Petit Bouschet
Royalty
Rubired
Salvador
Saperavi
Colorino
Carolina Black Rose
Maroo Seedless
Karmrahyut

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