Albalonga アルバロンガ

ドイツ A
果皮の色
Vitis vinifera
原産地 ドイツ
有名産地 ドイツ ラインヘッセン ファルツ
シノニム WUERZBURG B 51- 2- 1
VIVC登録番号 226

●概要

Albalongaとはドイツで開発されたワイン用の白ブドウ。

●原産地

Albalongaは1951年にバイエルン州立ブドウ栽培園芸研究所(Bayerische Landesanstalt für Weinbau und Gartenbau=LWG)でハンス・ブライダー博士(Hans Breider 1908-2000)が品種交配により開発した品種です。

●名前の由来

Albalongaのという名前はラテン語でつけられています。

Albaは白 Longaは長いという意味で、房の長い白ブドウという見た目からつけられたといわれています。

●歴史

Albalongaは1951年にバイエルン州立ブドウ栽培園芸研究所(Bayerische Landesanstalt für Weinbau und Gartenbau=LWG)で開発されました。

ドイツでは昔からブドウの栽培や新品種開発の研究が盛んでした。

1874年にはバイエルンでワイナリーのオーナーの自己資金でフランコニア地域のためのワインの研究所が設立されました。しかしこのプロジェクトは短命で1877年には同校は閉鎖されてしまいました。

1902年にバイエルン州の内務省のもとで、ワイン・果物・園芸の学校が改めて設立され、その後いくつかの段階を経て1952年に現在のかたちとなっています。

●ブドウの特徴・栽培特性

Albalongaの特徴は、

中〜小さい房

晩熟で高収量、樹勢も強いため

高品質なブドウを得るためにはしっかりとした剪定が必要です。

果実の酸度が非常に高く、秋になっても衰えないため樹上でブドウの糖度をあげるような甘口のワインの生産や、灰色かび病にもかかりやすいため貴腐ワインの生産にも適しています。

●関連する品種やDNA鑑定について

Albalongaは

Rieslaner×MuellerThurgauの交配品種です。

1951年に開発された当初にはRIESLANER X SILVANERの交配品種であるという登録がされていましたが、2012年にDNA分析が行われると繁殖リストに記載されていた父親品種は間違いであると判明しました。正しい父親の品種はSilvanerではなくMueller Thurgauでした。

このRIESLANER (Silvaner×Riesling)X MUELLER THURGAU(Riesling×Madeleine Royale)という交配では、FontanaraとMontagnaという品種も開発されています。

●主な産地

Albalongaの主な産地はドイツのラインヘッセンとファルツです。

1988年にドイツで植樹されていた総面積は34haでしたが、1994年には19ha、2001年には13haと減少傾向にあります。

耐寒性にも期待ができるためイギリスでも僅かに植樹されています。

●ワインスタイル

Albalongaは辛口から甘口まで品種特性の強い酸味を生かしたワインの生産に使われています。

特に甘口ワインへの適性は高く様々なスタイルの甘口ワインが生産されています。

Albalongaは数年で高い糖度に達することもあり気候が良い年には、ベーレンアウスレーゼやトロッケンベーレンアウスレーゼなどを比較的低コストで簡単に生産することができるといわれています。その際Albalongaから造られたワインの酸味が低い場合は熟成が足りないということを意味しています。

またAlbalongaには貴腐菌に侵されることも多いので貴腐ワインの生産も可能です。

味わいや香りの特徴は

甘口の場合はトロピカルフルーツやエキゾチックフルーツ、ドライフルーツ

辛口の場合は柑橘やリンゴ、白い花の香りが特徴です。

●シノニム

Albalongaは研究所で開発された品種のためシノニムは多くありません。

Synonyms: 1

WUERZBURG B 51- 2- 1

●相性の良い料理や食材

Albalongaと相性の良い料理は果物を使った料理やデザートが多く挙げられます。

タルトタタン

アプリコットを使ったチーズケーキ

ブッラータと白桃のサラダ

●代表的なワイン

Albalongaの魅力を楽しめるワインは貴腐や遅摘みなどのブドウを使用した甘口のワインです。

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