果皮の色 | 白 |
種 | Vitis vinifera |
原産地 | アジア |
有名産地 | ギリシャ キクラデス諸島 |
シノニム | Aidani/Aedani |
VIVC登録番号 | 147 |
●概要
Aidani Asproはギリシャで栽培されている白ブドウ。
●原産地
Aidani Asproの原産地は、イオニア地方(古代のトルコ)東部が起源といわれている。
●名前の由来
Aidaniの名前の由来は、ギリシャ語「εδάνη άμπελος(edani ampelos)エダニのブドウの木」からきているといわれている。
●歴史
Aidani Asproは、古代のギリシャ人によるイオニア地域の開拓の際に持ち出されたと思われる。その後は強い干ばつ耐性など、ギリシャの島々での栽培に向いていたことからこの地域に根付いたと思われる。地中海地域で歴史の古いマルヴァジアワイン(甘口のワイン)にも使用されていた歴史がある。
●ブドウの特徴・栽培特性
白ブドウの中で、成熟がかなり遅い品種で原産地のギリシャでは8月末から9月上旬に収穫される。暑さに強く、干ばつ耐性も高い。うどんこ病やベト病など真菌性の病害に弱いが、ギリシャの島々は海風にさらされている地域も多く問題としてはあまり大きくはないと思われる。
樹勢や収量は中程度
●関連する品種やDNA鑑定について
Aidaniにはいくつかの関連品種が存在する。基本品種はAidani Asproと呼ばれる白ブドウです。Aidani Mavroは黒ブドウでAsproからの突然変異種でギリシャ語でAsproは白、Mavroは黒という意味です。
●主な産地
ギリシャ
主にサントリーニ島、ロードス島、パロス島、ナクソス島、クレタ島
特にキクラデス諸島の島々でよくみられる。
●ワインスタイル
Aidaniは主にアシルティコとブレンドされ花や蜜のような豊かな香りのワインを造る。
単一品種によるワインはほとんど生産されていない。
アシルティコと比較すると酸味と糖分が少ない為、ブレンドの際には上品さや繊細さ(delicacy)、香りを補う役割をしている。
年によるワインの出来のばらつきを防ぐため、2つ以上のブドウ品種がブレンドに使われる。
Vinsantoなどにも使用されており、ナソス島からクレタ島にかけて造られる甘口ワインApiranthosにも使用されている。
●シノニム
ADANI AEDANO、AEDANO LEYKO AIDANI、AIDANI BLANC、AIDANI LEFKO、AIDANO、AIDIANI ASPRO、ASPAEDANO、ASPEDANO、ASPRAIDANO、ASPROAIDANI、ITHANI LEFKO、LAFKO AIDANI、LEFKO、LEFKO ITHANI、LEYKO、MOSCHAIDANO
●相性の良い料理や食材
Aidani Asproは軽い白ワインから甘口ワインまで造られている。
品種由来の花や柑橘のような爽やかな香り、島のワインらしい塩気のある味わいから野菜やフリット、魚やイカにレモンを使ったような料理、
フィッシュ&チップス
ズッキーニのグリル
ヤムウンセン(パクチーやセロリを使用したタイ風の春雨サラダ)
●代表的なワイン
OPAP サントリーニ
Brouskoと呼ばれるカジュアルなワインのブレンドにも使用されている。(赤白ロゼが許可されている呼称)
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