A.A.Badenhorst Family Wines

南アフリカのワイナリー

本拠地
Swartland
設立年
2007年
当主(オーナー)
​​Andre&Hein Badenhorst
ワインメーカー
Adi Badenhorst (2006年〜)
Hanneke Botha (2018年から参画)
ブドウ栽培者
Pierre Rossouw (1975〜)
Hannes Coetzee (2018年から参画)
主な畑
Paardeberg mountain
所有面積(ブドウ畑)
100ha (43ha)
主なブドウ
cinsaut,grenache,shiraz,chardonnay,chenin blanc,roussannne
年間生産量
4,000ケース(6本1ケース)
赤60% 白40%
URL
https://aabadenhorst.com/
SNS
https://twitter.com/AABadenhorst

●詳細

AA Badenhorst Family Winesは、Adi Badenhorstと従兄弟のHeinによって所有されている南アフリカ共和国スワートランドのワイナリーです。
ケープタウンから60分ほどのPaardeberg山の斜面に位置する農場、Kalmoesfontein農場で栽培・醸造・熟成まで一貫して行われています。この農場は、ワインの生産だけでなく、宿泊施設なども備えています。
自然に囲まれて羨望の良いこの土地は、1930年代まで使用されていたワイナリーを修築して造られました。このワイナリーはヒッピー文化を反映し、伝統的な製法でナチュラルワインの生産を行っていた場所でした。現在でも多くの動物を飼い自然な農法を目指しているため、犬3匹、猫2匹、豚2匹、馬2匹、ポニー1匹、多数のウサギ・オウム、放し飼いの鶏・七面鳥・孔雀・ガチョウ・アヒル・ギニア鳥などが生活しています。

●歴史

Andre Adriaan Badenhorst と従兄弟のHeinは、南アフリカ共和国ケープタウンのコンスタンシア出身です。彼らの祖父の代からコンスタンシアで農業に携わっていました。

彼らの祖父はGrootConstantia Wine Farmで46年間にわたりマネージャーを勤めており、彼らの父はそこで生まれ共に農業を営んでいました。

Andre Adriaan Badenhorstもブドウ園で子供時代を過ごし、ブドウをこっそり摘むことに沢山の時間を使っていました。彼のワイン造りはこの頃から始まっていました。彼の回想によると、『当時​​Buitenverwachtingのワインメーカーを勤めていたJean Daneelが13歳の頃にワインを造らせてくれたのが全ての始まりだった。』と、書かれています。

その後、彼はElsenburgで学び、ボルドー サンテミリオンのChateau Angelus,、北ローヌのAlain Graillot、ニュージーランドのWither Hills、、南アフリカのSimonsig、Steenberg、Groote Postで働いたのち、ステレンボッシュのRustenbergで9年間ワインメーカーとして働きました。
そして満を持して2008年に従兄弟のHeinと共にPaardebergに60haの土地を購入しました。
ここでは今までの経験を活かした上でbiological farming(生物学的農業=減農薬農法のひとつ)や伝統的製法でワイン造りに取り組んでいます。

なおAA Badenhorst Family Winesの設立は2007年。ファーストリリースはそれより前の2006年となっています。

●畑

A.A.Badenhorstのブドウ園であるKalmoesfontein農場には古いブドウの木が多く植えられています。特にSiebritskloofとよばれる区画には、古木が多く28haもの広さをもつ古いブドウ畑が存在します。
1950〜1960年代に植樹されたシュナンブラン・サンソー・グルナッシュなどは古いBush Vines(仕立ての方のひとつ=ワイヤーなどを使用せず自然のままに木を立たせて成長させる方法)がほとんどで、灌漑は行わず、化学肥料なども可能な限り使用せずに栽培をしています。北・東・南のいくつもの斜面に植えられており、ブドウに多様性をもたらしています。また、ブレンドする材料を得るため、同じ地区のいくつかの選ばれた場所からもブドウを購入しています。
土壌は多くの地質に恵まれています。主に3つのタイプの花崗岩(Paardeberg、Lammershoek、Lemoenfontein)が中心となり、他には粘土や風化花崗岩、頁岩(堆積岩)などが含まれます。

●醸造・栽培

A.A.Badenhorstのワイン造りは伝統的なワインの醸造設備と製法を使用して行われています。

赤ワイン・白ワイン共に全房発酵されます。除梗や破砕は行いません。
白ブドウは古い木樽かコンクリートタンクに直接ブドウを入れそのまま発酵や熟成を行います。
黒ブドウはコンクリートタンクか開放型の木製槽で発酵されます。発酵と醸しにかける時間は長く最長で4ヶ月にもおよびます。その後ワインはcask(木樽)もしくは4000リットルのfoudres(大型の木樽)に入れて熟成されます。

醸造の際に添加されるものは、発酵前後の硫黄のみとされています。

●地図

●生産しているワイン・評価

Kalmoesfontein White Blend (Chenin Blanc、Roussanne、Grenache Blanc and Gris、Verdehlo、Colombar、Viognier、Chardonnay、Semillonなど)
Kalmoesfontein Red Blend (Shiraz、Mourvedre、Grenache、Cinsault)

Red Blend (Cabernet Sauvignon, Carignan, Cinsault and Grenache)
Chenin Blanc
Rosé(Cinsault、Shiraz、Grenache Noir、Carignan)

古木から造られるシングルウィンヤードシリーズ
Golden Slopes (Chenin Blancs)
Sout-van-die-aarde (Palomino)
Dassiekop, Kelder, Klip Kop, Piet Bok se Bos (Steen)
Bokveld (Pinot Noir)
Sk’windjiesvlei (Tinta Barocca)
Raaigras (Grenache)
Ramnasgras, Ringmuur (Cinsaults)

●その他

A.A.Badenhorst Family Winesではワイン以外にもいくつかの飲み物をつくっています。

Caperitif
柑橘やフィンボス(西ケープ州独特の灌木郡)を使用したベルモット風の酒精強化ワイン。
南アフリカでは1900年代初頭から1960年代までベルモットが造られていました。失われた伝統を復活させたお酒です。
https://twitter.com/madwino/status/969248382786068480/photo/1

Swaan Cape Tonic Water
Wellingtonからの湧水や新鮮なライム・ミント・カルダモンなどを使用したトニックウォーター。通常のトニックウォーターよりも砂糖の使用量を減らしCaperitifにより一層マッチするように造られている。
https://twitter.com/Swartland/status/954247149151248384

The Fourth Rabbit
Karoo産の100%竜舌蘭(ブルーアガベ)を使用したスピリッツ。テキーラやメスカルと同じ原料の蒸留酒です。
https://www.the4thrabbit.com/

AA Badenhorst Wines
+27 22 125 0116
https://goo.gl/maps/THfWCGXXcMAreYoJ7

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